賃貸の結露対策・中空ポリカーボネートを窓に貼る!二重窓を作れない時の対策
結露がけっこうひどくて水がたれまくっている家の窓。
冬に向けて断熱対策もしたいし何か良い方法は無いだろうか・・・と探していたところで見つけたのが中空ポリカーボネート(中空ポリカ)です。
普通の板ではなく中が空洞になっているので通常の板よりも断熱効果があるのだそうです。
プラダンよりも耐久力があって紫外線もカットしてくれるので価格は高くなりますが、窓に中空ポリカーボネートを貼ってみることにしました。
本当は二重窓にしたほうが断熱効果が高まるのですが、そんなスペースは無いので窓に直接貼ってみます。
※引っ越したので二重窓を作ってみました!
窓に貼る中空ポリカーボネートを注文する
プラダンをいろいろ探してみると一番安いのがこれでした。
1820x910mm 厚みが4mmでこの価格はかなり安いです!!
指定したサイズにカットして売ってくれるお店もありますが、自分でやったほうが断然安いのでこちらを2枚注文しました。
(ちなみにカットしてもらうと9000円以上かかりました。)
そして届いたのがこちら。
1820×910なのでかなりでかいです。作業スペースの確保が必要です。
中空ポリカを窓に貼るまでの作業工程
保護用のフィルムが貼ってありますがこれをフィルムごと窓ガラスのサイズに切っていきます。
のこぎりが必要的なことが書いてありましたがカッターと定規で強行しました。
縦のラインは思ったより簡単に切れましたが(といっても1回表から切っておいてさらに反対側からカット。もしくは数回同じ場所をなぞるようにしてカット。)
横のラインはたいへんでした。いっぺんに切ろうとするのではなく何度もカッターでなぞって切れ目を入れていくのがいいかもしれません。
そんなこんなで苦労してカットしたのがこちらです。
この段階でフィルムを剥がします。
そして上にくる部分にはホコリ等が入らないように蓋をしました。こうしておかないとホコリなどが溜まってしまうという記事をみかけたので一応対策をしておきます。
3Mのスコッチカルフィルムが余っていたので使ってみました。
インクジェットプリンタで印刷した物を保護できたり何かと便利なアイテムなので常備しています。
普通のテープよりもかなり劣化しにくいです。
使ったのはニトムズのはがせる両面テープ。
使えない場所もありますが、はがせるわりに強力なので何かと使う機会の多いテープです。
全てのガラスに中空ポリカを貼り付けてみました。
近くで見るとカットが適当だったり、両面テープが目に付いたりするのですが素人工作ということでお許しを。
中空ポリカを窓に貼った効果は?
深夜になってまず気づいたのが、触ったときの「冷たっ!!」という感覚が無いということです。かなり断熱効果を発揮してくれていると思います。その分何も対策をしていないアルミサッシ部分の冷たさを感じますが・・・
結露も水がたれてべちゃべちゃということは無くなりました。さすがに多少の結露はありますが、しずくになってたれていたのが曇るぐらいに軽減されました。
ただ、貼り付けたポリカと窓ガラスの間に水分が溜まってしまうとお手入れがたいへんそうなのでしっかり密着させるなど気をつけたいですね。
断熱という面ではかなり期待できそうです。アルミサッシの部分に断熱シートを貼るなどの対策を併用すればかなり冷暖房の効果がアップしそうです。
アルミサッシの結露で水が間に入り込むので対策をする
※ここからは中空ポリカ以外での結露対策となります。
その後の経過ですが・・・
アルミサッシ部分の結露によって発生した水が中空ポリカとガラスの間に入り込むことが判明しました。
そこでアルミサッシ部分に貼るテープを購入して対策を採ることに。
買ってきたのはニトムズのサッシ枠断熱テープ。とりあえずこれを貼ってみます・・・
ニトムズのサッシ枠断熱テープは効果があるのか?
使ってみたのはこちらの結露防止テープ。
サッシ部分に貼り付けていきます。
貼り付けたときは「おっ、冷たくない。いけるかも。」と思ったのですが・・・
深夜になって空気が冷えてくると・・・
結露が発生します。サッシ部分に雫が出来て水がどんどん垂れていくということは無くなったのですが、結露防止テープが思いっきり湿っています。(ちなみにこのテープに吸水効果はありません。)
指で押すと雫が垂れてくるぐらい。
このテープ、軽度の結露なら効果がありそうですが、あまりにもひどい場合は性能的に厳しいのかも。
吸水テープに変更するべきか・・・
何を貼れば良いのか考える・・・
昼間に様子を見てみると、テープ自体は何とか乾燥したようです。ただ、アルミサッシの一番下の部分は夜になるとやっぱり結露が気になるので対策を考えることに。
何を貼ればよいのか考えてみました。
とりあえず候補として貼ってみた物。
一番左は徳用隙間テープ、真ん中はスコッチカルフィルム、一番右は屋外側にスコッチカルフィルム。
当然と言えば当然ですが、厚みのある隙間テープが結露しませんでした。スコッチカルフィルムはほとんど効果が見られず。
というわけで隙間テープを購入してくることに。
こちらのテープを購入してきました。2mx2個の2巻パックながら100円(税抜)と格安です。これなら貼りまくってもお財布やさしいです。
というわけでこんな感じに3本並べて貼り付けてみました。(もともと貼ってあった断熱テープの一部はプラダンの部分に移動させました。)つなぎ目が気になるところですが、結露対策としては効果が抜群。
指で押さえても水分を感じません。
隙間テープは厚みがあるので室内の空気が冷たいアルミサッシの部分に触れるのを防ぐ効果が大きいようです。
すきまテープを窓枠に貼ったことによる問題
ただし当然この厚みは問題点があるわけで、室内に貼る時は片側の窓しか使えません。今回貼った側の窓と逆の窓に貼るとどう考えてもサッシがつっかえて開け閉めができなくなります。
屋外側に貼ろうにも網戸があってあまり厚みのある物は貼れませんし・・・
そしてもうひとつの問題・・・
隙間テープは結露して流れてきた水分を吸ってなかなか水が蒸発しないことが判明・・・(先に気づけよ!!)
サッシの結露防止にタスコのバームテープを使ってみる
なかなかうまくいかない結露対策・・・もう結露するのはしかたが無いので結露を抑える+吸水する方向で考えることにしました。
まず結露に関しては以前の断熱テープよりも強力そうな物を発見したので使ってみることに。
購入したのはTASCO(タスコ) バームテープ(黒) TA976HG-50。
こちらは厚みが3mm幅50mmで長さ10m。結露防止など多用途に対応する。保温、保冷用テープという触れ込みです。
貼り付け作業
20mを買うと箱入りだそうですが、今回は10mを購入したのでビニールに入って届きました。
以前購入した断熱テープと比べてみるとやや厚めで効果がありそうです。
というわけで早速貼ってみました。
こんな感じになっています。
斜めに貼ってあるのは行き場を失った以前の断熱テープです。気にしないでください。
下にいくほど結露がひどいのでサッシの下側と真ん中部分に使用しました。上部は以前の断熱テープのままです。
厚み3mmだがギリギリ開け閉めできる
サッシの重なった部分。厚みが3mmですが、家の窓ならこれでぎりぎり開け閉めができました。
結露は減ったが完全には防げなかった
以前のものより厚みが増えたので多少結露が減った気がします。とはいっても寒い日にカーテンを閉めて暖房を使っていると結露が生じます。
効果は感じられる物の完ぺきとはいかなかったようです。
粘着テープに注意
このテープは粘着力がかなり強めです。貼り付ける時も「これは剥がす時ヤバイかなあ」なんて思っていたのですが、剥がしてみたら窓枠に粘着物質が残って取り除くのがたいへんでした。
なかなか落ちないのでディゾルビットというシール剥がしを使ってどうにか落とした次第です。
それでも1時間以上かかってやっとでした。剥がす予定の場所には貼らないほうがよさそうです。
結露の吸水はどうする?
吸水に関しては以前貼り付けた中空ポリカの一番下の部分にダイソーで買ってきた吸水テープを貼ってみました。
下側のガラスは幅2cmの物を2枚、上側のガラスは幅2cmのものを1枚です。
これでいくらかは吸水してくれるでしょう。
カーテンと結露の関係
冬の夜って外からの目を避けるため、そして断熱のためにカーテンを閉めると思いますが、カーテンを閉めているときと開けている時ではまったく結露の仕方が違います。
カーテンを開けていると寒い日でもあまり結露しません。逆にカーテンを閉めているとこれでもかというぐらい結露します。カーテンを開けているとガラスの表面が温められるので室内の温度とガラスの表面温度の差が低くなり結露が発生しにくいようです。
写真を撮ってみたのでご覧ください。
カーテンを閉めたまま暖房したときの窓
ご覧の通り中空ポリカを貼ったところでも結露が発生しています。
カーテンを開けた状態で暖房
一方、カーテンを開けた状態で暖房をすると結露の発生はほとんどありませんでした。
ただしアルミサッシの下の方は結露防止テープの上から結露しています。
サーキュレーターの風を当ててみる
単純に結露だけ考えるならばカーテンを閉めないほうがよさそうです。
しかし、暖房効率が落ちてしまいますし、外部から部屋の中が丸見えという問題も出てきます。
そこでカーテンを閉めたまま結露を抑える方法が無いか考えてみました・・・
そこで思いついたのがサーキュレーターを使う方法です。
カーテンの内側にサーキュレーターを置いて送風し、しばらく経ってから様子を見てみました。
すると風が当たっている部分だけ結露しなくなりました。(写真がわかりづらくてすみません。)
局所的にしか使えませんが向きを調節したり、首振りにしたりすることである程度結露を抑えられそうです。
一部だけ結露を抑えたい場合はサーキュレーターでもいいかもしれません。
シャッターがあるなら活用しよう
シャッターがあるならカーテンは開けてシャッターを閉めるという手もありますね。これなら外から見えなくなりますし、窓の結露もなくなります。シャッターを閉めた分多少断熱効果も上がるかな?
昼間は採光ができないというデメリットもありますが・・・
完璧な結露対策というのは難しいが状況に合わせて
ということで中空ポリカを窓に貼ってみましたが、ある程度の効果は得られたものの完全に結露を防止するという結果には至りませんでした。
サッシ部分の結露もありますし、中空ポリカを貼るだけで・・・というのはなかなか厳しいですね。
とはいえ、カーテンの開け閉めや風の当て方などによって結露の状態が変わることなど、今回の作業で得られた知識も多々ありました。
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