少額訴訟自分でやってみた4・答弁書の写しが届いたのと裁判への出廷
前回は裁判の日時が決まって期日呼び出し状というものが届いたところまででしたが、その後の経過を書いてみたいと思います。
答弁書の写しが届く
(答弁書の写し)
1ヶ月ほどして、裁判所から答弁書の写しが届きました。
答弁書というのは今回の私の訴えについての被告からの回答です。前にも書いたことがあるかもしれませんが被告から答弁書が提出されると、裁判の日に裁判所に来なくても答弁書に書いてあることを答弁したということになります。裁判に出廷しなくても答弁ができるわけです。
答弁書の内容は私の訴えはすべて否認するといった内容でした。
わかってはいたことですが、こちらには確たる証拠が無いので答弁書が提出されると勝ち目が無くなってしまいました。
答弁書の写しを受け取ったことを裁判所へ連絡しなくてはいけないので署名と押印をして裁判所へFAXで送信しました。
裁判当日
裁判の呼び出し状に日時と場所が書かれているので、指定の日時に簡易裁判所の指定の法廷へ向かいました。
法廷のある階へエレベーターで昇り、法廷付近へ行くとなんだかピリっとした雰囲気が。近くにあったベンチでは裁判を待つ人なのかけっこう十数人の人が座って時間を待っていました。
指定された法廷の入り口に来ると何やら入り口に書かれています。どうやら出頭カードに記入をしないといけないらしいです(東京だけ?)。法廷の中へ入って出頭カードに記入をします。
前の裁判が長引いているみたいでしばらくしてから呼び出すとのことでしたので法廷の前で待機していました。ちなみに法廷のドアは窓が付いていて蓋を開けると中の様子を見ることができます。
判決の言い渡し?
法廷の中はドラマでイメージしているようなものではなく、丸いテーブルを囲んで行われました。
書記官らしき人に促されて着席。書記官、裁判官のほかに司法委員?か何かわかりませんがもう1人の方が座っていました。
被告は答弁書を提出しているので出席は無し。
答弁書でこちらの主張を全面的に否認されていたのでわかっていましたが、損害賠償請求にあたっての証拠を求められました。メールでのやりとりは幾分残っているのですが、肝心の請求の根拠にあたる部分は証拠が無く、やはり裁判は敗訴となりました。
ドラマみたいに「判決を言い渡す」みたいな感じなのかと思ったら、「こういう請求に当たってはこうした根拠がいる」「それを証明する証拠はありますか。こういう証拠が無いと無理です。」みたいなことをいろいろと説明されました。一応そうした面では勉強になったのかなと。
警察への被害届の話
少額訴訟とは少し話が逸れるかもしれませんが、今回の裁判では警察への被害届の提出を含んだ訴訟内容だったので、被害届提出について裁判長から話を聞きました。
話は被害届は管轄の警察署ではなく遠方の警察署からでも提出できるという話。
警察の内規には「管轄が違っても被害届を受理しないといけない」というような内容のものがあり、事件現場とは違う遠方の警察でも被害届の提出ができるというもの。
私は事件現場から離れた遠方から被害届の提出をしようとしたことがあり、警察署と交番に行ったことがありますが、どちらでも被害届の提出はできないと断られました。片方の交番ほうは管轄の交番へ連絡してくれましたが管轄の交番の反応は「なんで管轄外の交番へ連絡してんの?」みたいな反応でした。
警察で内規のことを持ち出して説明したり、公安や監察室に苦情を出すなどと言えば受理してくれるのかもしれませんが・・・
ちなみに弁護士さんに相談したときも何で近くの警察所から被害届を出さなかったのかみたいなことを言われました。
内規があるのに被害届は受理できないという警察もなんだかなと思いますが、裁判官や弁護士は被害届を出したいと言えば管轄地の警察署でも素直に受理してくれると思っているのでしょうか・・・
やり切れない気持ちになりました。
少額訴訟裁判で負けたらどうなるの?
話を元に戻します。
証拠が無いので私の主張は聞き入れられませんでした。今後の選択肢としては
- 訴えを棄却でいいから判決を出しもらう
- 訴えを取り下げる
という2つになるそうです。
棄却でいいから判決を出してもらった場合は今回の争いに対して判決が確定してしまうので新たな証拠が見つかっても再請求を行うことができないとのこと。
訴えを取り下げた場合は被告の同意が必要となります。被告に対して原告が訴えを取り下げた旨が通知されて、2週間以内に異議が出されなければ取り下げとなるようです。
異議が出た場合は判決が確定する模様・・・
ちなみにあとで余った切手を返却してくれるそうです。
とても疲れた少額訴訟
今回の訴訟は明確な契約書があったりするわけではないので請求の根拠を示す準備書面を作ったりと何かと大変でした。
相手が答弁書を出さずに無視してくれればという思いもありましたが、裁判所から届く書類には提出しないと不利になりますよみたいなことが書かれているそうですから望みは薄かったですね・・・
明確な証拠も無かったので答弁書が出た時点でほぼオワタだし。
ただ、いろいろと経験には・・・なったのかな?
ディスカッション
コメント一覧
結果として残念ではありましたが、読み物として大変面白かたったです
おつかれさまでした
コメントありがとうございます。
少しでも記事に価値があってよかったです。
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